The First Tree感想その②、ストーリーについての話
如何お過ごしでしょうか、転です!
さて今回はゲーム感想、The First Treeのストーリー部分についてさらっと。
結論、ある程度年齢を重ねた青年〜中年くらいの方々にはそこはかとなく身に覚えのあるテーマを、とても美しく描かれた良作だと思います。
ネタバレはお断りだ!という方はご注意くださいまし、ストーリー内容に触れております。これからプレイする予定ですぜという方は終了後にお越しくださいまし。
ストーリー以外の感想はこちら!→The First Tree感想その①、ストーリー以外についての話
ではごゆるりと。
The First Tree感想、ストーリーについての話
夢の中の狐が散策するにリンクして、主人公・ジョセフと父の思い出が掘り起こされていくこのお話の構成。
昔の楽しい思い出から、思春期独特の反発、すれ違いからの衝突、などなど、ある程度の年齢になって自分の人生を振り返った時に多くの方が共感できるであろう過去のエピソードのエッセンスには引き込まれるものがありました。
そして喪失。
近しい人がうしなわれる経験というのも、生きていればどこかで出会うもの。
その時に溢れる後悔の念や遣る瀬無さについても、身に覚えのある方は多いはず。
それをうまく消化することの困難さも。
夢の中の狐を通して、またこれから家族になっていくであろうパートナーの女性レイチェルの支えをもって、悔いや悲しみを乗り越え絆を再度紡ぐという物語。
素晴らしかった。
自分の経験が重なることも相まって、終盤はポロポロ泣いてしまいました。年かねー。
今誰かを大切にすることについても見直せる、自分的には得るもののおおきいゲームでした。
動画も出しているのですが、
編集しながらもう一回泣くという謎。年かねー。
さて動画では省きましたが最後、
木の幹に現れるメッセージ。あれは他のプレイヤーが残したメッセージがランダムで表示される仕掛けになっています。
ゲーム中にフィールドに出てくるキラキラした球体を集めた数=自分が残せるメッセージの文字数 という仕組みでした。
「親世代」からのメッセージとして誰かに届けられるというわけですね。
素敵すぎでは?
うしなうことだけではなく、命の巡りについて思いを馳せ、そして再生していく、特別ではない身近な物語です。
ねっ大人むけ。
でも自分含め、合う人にはどっぷり浸れるゲームであり、心揺さぶられる内容です。
ちょっと忘れられない1作になりました。
おわりに
さて、最後までご覧くださり ありがとうございました!
ゲームらしい困難さや刺激はなく、淡々と世界観に浸る1作。
新しい表現の形ですね。
これからも、こういった作品が増えてゲームというものの間口が広がっていくとまた一興。
ということで、今回はさらば!!