アーティスティックな心の世界を旅するゲーム:GRIS 感想文!傷ついて精彩を欠いても、また色付く
手描きイラストで表現された、独特のグラフィックが持ち味のゲーム、「GRIS」感想文です!主人公の内面を描くゲーム作品は数々ありますが、それぞれに独自の芸術があって美しいですよね〜。こちらもそんな、芸術点高めなゲームのひとつです。情緒あふれる世界観に浸りたいときにオススメです。
そんなわけで皆さま如何お過ごしでしょうか、転です!
今回はおゲーム感想。
Switch・PS4・PCはもちろん携帯でも遊べる「GRIS」のお話ですん。
前々から、いわゆる雰囲気ゲーと言われるものの中でも高評価であり、グラフィックの佳麗な感じも合間って気になっていたこの一作ですが、遊んでみたらやっぱり良かったのでそんな話をつらつらと。
その魅力が多少なりともお伝えできればこれ幸いです!が、ネタバレというほどのことはございませんがエンディングの所感もございますので、知りたくない!という方はご注意をば。
よろしければ、ごゆるりと。
アーティスティックな心の世界を旅するゲーム:GRIS 感想文!
人生に傷つき深い悲しみにとらわれた末に精神世界へ迷い込んだ女性Grisの物語。色彩が失われた世界の中でGrisは様々な能力を身につけ、謎解き要素のある経路を進む。旅を続けるにつれ世界は次第に色づいていくが、やがて、Grisの前に内なる敵が現れ行く手を阻まれることになる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ゲームは横スクロールで進行し、基本アクションは移動とジャンプですが、章が進んでいくにつれて様々な能力を身につけ、できることが増えていきます。
持てる能力を駆使して、マップに散りばめられた仕掛けを紐解き、心の世界を進んでいきます。
体力やダメージ、ゲームオーバーといった概念はないので、安心して世界観に没頭できますよ!
てな訳で早速感想など!
水彩風な手描きイラスト表現にうっとり
とにかくグラフィックがよいですね!
絵の具を掃いたような背景に、手描きの味わい深い線画がそこはかとなくマッチして、独自性の強い世界観を醸し出しています。
動きも滑らかで、とにかく観ていてうっとりする場面が多かったです。
案外と触れるオブジェクトもたくさんあるので、散歩気分でついウロウロしたくなります。
章立てで、進む毎に色彩が解放されていくので、まさに章の特色がハッキリしていて、そのあたりも観て楽しめる要因の一つです。
鮮やか〜。
やわらか頭でレッツ謎解き
アクションパズルゲームなんですね〜。
というわけでゲームを進めるのに、ちょっとした謎解きありです。
とはいえ、どえらい難解なものはないので詰まることはほぼないですぞ。
基本的には解き方もシンプルというか、よく観て触って動かしてみればわかるようなゲーム設計になっているので、パズル要素のあるゲームが苦手という方でも安心なのでは。
かといって簡単が過ぎるだぜ!というわけでもなかったので、自分的にはよいバランスで遊べたという印象です。……っていうか、自分は頭固めなので、割と悩みつつやりました。テヘヘ。
世界観を味わう余裕を残しつつ、ええ感じで堪能できる、ちょうどいい塩梅ですぜ。
若干辛かったアクション部分
やっぱりアクションパズルゲームなので……。
アクションも基本は親切設計、特別困難なところもなく、やることはハッキリしているのですが、終盤は微妙なタイミングのずれ・絶妙な位置のずれナドナドでうまくいかず何回もやり直した場面もありました。
やることはわかってるんや……!!
っていう、若干もどかしい気持ちを抱えながらのチャレンジ、切ない。
しかして自分が鈍臭いだけ説なので、大概の方は大丈夫っていうか大丈夫です。
わかっていてもグッとくるストーリー
さて、色を失った心に、少しずつ色彩が戻り、内なる敵との対峙の末にーーどうなるのか。
物語としては、想像を超えるものではありませんが、この作品は観て感じるのが醍醐味。エンディングに向かうあたりの表現はかなりグッときました。
主人公、Gris自身の背景については、特に何か語られるわけではありませんが、一緒に困難を克服し、悲しみや心の暗い部分と向き合い、そうして最後にたどり着いた時、「ボロボロになっても、心が真っ暗になっても、また何度でも立ち上がって色付くことができるのだ」と 共に感じることができる。
いいゲームでした。
おわりに
さて最後までご覧くださり ありがとうございました!
ハラハラ感などはありませんが、情緒に響く豊かな体験ができる、素敵なゲームでありました。
主題を追うだけなら、スムーズに進んで三時間ほどで一周できると思われです。ので、忙しい大人のひとでも割と手軽に遊べるのではないでしょうか。。
是非ともどうぞです。
そんなわけで、今回はさらば!!