混乱と謎に委ねて観たいオススメ映画「メメント」鑑賞感想文:クリストファー・ノーラン監督珠玉のミステリー
2000年公開の映画「メメント」。斬新な構成と、それによって描かれていく謎多き物語が魅力のこちらの映画、状況の把握がし辛く難解と言われがちですが、わからなさに身を委ねて観たい・観て欲しいオススメ映画であります。そんなお話をば。
みなさま如何お過ごしでしょうか、転です!!
今回はオススメ映画のお話、「メメント」!
もう20年も前の作品ですが、これ、大好きすぎて人生で何回も見返しているのですよ。
この度久々に鑑賞したので、感想なんかをつらつらと。
わかってたけどやっぱ面白いすなあ。
たまに身近で聞くネガティブな感想としては、難しいとか退屈とか。言われますがそんなことない!!話の筋道なんて最終最後まで読めなくていいのです、わからなさのままに観ればよいのです。
てなわけで、もうご覧になった方には拙い感想ですが生暖かくご覧いただければこれ幸い、まだ観ぬ方には魅力が少しでも伝わればこれ幸い。
よろしければ、ごゆるりと。
混乱と謎に委ねて観たいオススメ映画「メメント」鑑賞感想文
保険調査員であったレナード。妻が強姦・殺害された事件をきっかけにきっかけに前向性健忘という記憶障害を患います。事件以前の記憶はしっかりしているものの、短期記憶を保持できません。新しい出来事は10分程度しか覚えていられないという状態の中、得た手がかりをメモ・ポラロイド写真・そしてタトゥーで未来の自分に残し、妻を殺した犯人を追う!といったストーリーです。
もう設定が面白そう。
監督はクリストファー・ノーラン氏。みんな大好き名作「ダークナイト」を含むバットマン三部作が有名でしょうか。そんな監督の出世作であり代表作がこちらのメメントです。
てなわけで早速感想をば!
行ったり来たりする時間軸に翻弄される新感覚!
映画はオープニングからどんどんそこに至るまでの経過を、時間軸を逆行して断片的に描かれていきます。それだけでも状況把握し難いのに、さらにそこに所々挟まれる、モノクロのシーン。誰かと電話しながら自分自身のことや事件のことを話すレナード。このモノクロのシーンは、過去から未来へと通常の時間の流れで描かれていくので、余計に観ている人を混乱させるー。
しかし観ていくにつれ、シーンごとの繋がりや、そこへ至るまでの思いも寄らない経過がわかっていくのはパズルが解けていくようで面白いです。新感覚!!
記憶障害なレナードの世界観が垣間見えるんも良きですね。
1謎去ってまた1謎、深まるハテナに惹きつけられる
時間軸であった出来事が埋まっていき、情報量が増えたらわからなかったことがわかってくるのかと思いきやそうでもないのがまたにくいところ!!むしろ謎がどんどん深まっていき、ドッキドキします。時間の繋がりがわかっても全然事件の全貌がわかりません。それどころか提示されていた情報の意味もどんどん変わっていきます。まさに予想だにできない展開。
どれが嘘か真か、誰が信じられるのか、高まる緊張感と捉えにくい状況が相まってどんどん物語に惹きつけられます。中盤からほんまやばい。
自分の世界を形作るのは、自分
物事をどう捉えるか。手中にある情報をどう使うか。何を拠り所にするか。
記憶は嘘をつく、記録は嘘をつかない。けど自分自身は嘘をつかないか?
ってことで!
自分の人生の主役は自分自身であり、世界のあり方を構成するのは自分の認識でありますなーということをシニカルに思い起こさせてくれる、いいラストでした(?)。
ゾクッとくるものはありますが、不思議と後味は悪くないですぜ。
推理・予測してスッキリ!というより、行きつ戻りつする時間軸の中で混乱と謎に身を委ねつつ観たい・観て欲しい オススメの一作です。
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おわりに
さて最後までご覧くださり ありがとうございました!!
もっといろいろ、ハアー主演のガイ・ピアーズかっこいいよーとか、タトゥー自分でするんばり痛そうやん?とかくだらん感想もありますが、キリがなくなるのでこのあたりでお暇いたします。
しかし久しぶりに観たら細部は以外と覚えていないもので。案外新鮮な気持ちで観られますな〜。また数年後に見返そうと思いますだ。
では今回はさらば!!!