自分で紡ぐホラーゲーム「THE DARK PICTURES: MAN OF MEDAN」プレイ感想文!:5人を導きハッピーエンドを目指せ!!
2019年発売、1話完結のインタラクティブドラマゲーム“THE DARK PICTURES”シリーズ第一弾「MAN OF MEDAN」。謎の船で繰り広げられる恐怖の一夜から脱出するこちら、怖いだけでなく何度も遊びたくなる仕掛け満載の一作でした。
さて皆様いかがお過ごしでしょうか、転です!!
今回はゲーム「THE DARK PICTURES: MAN OF MEDAN」のお話。
選択肢や行動によって筋書きが変化していくホラーアドベンチャーです。
「UNTIL DAWN -惨劇の山荘-」のSUPERMASSIVE GAMESさん開発とのことで、こちらプレイ済の方にはとっつきやすいシステムとなっておりまする。
刻々と変化していくストーリー、キャラクターの人間模様、そして緊張感あるプチアクションにハラハラさせられる満足ホラーでありました。
そんな感想をば!!
ホラーが苦手でない方、アドベンチャーゲームが好きな方にはオススメな一作、ご一読いただければこれ幸いです。
よろしければ、ごゆるりと。
自分で紡ぐホラーゲーム「THE DARK PICTURES: MAN OF MEDAN」プレイ感想文!
海に沈む戦闘機の残骸を目当てにダイビングへ繰り出した若者5人は、嵐の夜、賊に拐かされてしまう。連れ去られた先は謎の大型船。幽霊船めいたその船に閉じ込められた一行は、様々な怪奇現象に見舞われる。一体過去この船で何があったのか。5人は無事に脱出することができるのかーー。
ざっくりそんなお話!!
主な登場人物は5人。
アレックスとブラッド兄弟。
コンラッドとジュリア兄妹。ジュリアはアレックスの恋人です。
そして、4人がダイビングに出かけるために雇ったボートの船長・フリス。
この人々をシーンごとに変わるがわる操作していくスタイルです。
そしてこの人はおそらくこのシリーズにおいてのストーリーテラー・キュレーター。
世にも奇妙な物語でいうところのタモさん、アウターゾーンでいうところのミザリー。
定期的にプレイヤーの前に現れては、チャプターの振り返りとちょっとしたヒントを出してくれます。
さてこのゲーム、主にやることは探索!!
とかく恐ろしく不気味な船内を探索し、過去の出来事を紐解いて船の秘密を暴き、生き残る手がかりを探して船から脱出するゲームです。
マルチエンディングであり、さらにエンディングだけでなく刻一刻とストーリー展開も変化していきます。
分岐の起点となるのは要所要所で現れる選択肢。
ゲーム中に現れる選択肢によって、ストーリーだけでなく様々な変化が。
キャラクターの性格や、人間関係にも影響していきますし、誰かの選択や行動が別の誰かの行動に影響を及ぼすことも。
バタフライエフェクト!!!
また、制限時間内に指定のボタンを押すQTEや、
照準に合わせて攻撃ができるタイミングがあったり、
隠れないとな場面では、心電図に合わせてボタンを押す音ゲー的操作があったり、
制限時間内に一定連打しないといけなかったりもあります。
ただ探索しているだけでも結構こわっですがこれらがさらに緊張感を高めるう。
このあたりのプチアクションの成否もストーリー展開に関わってくることがあるのですよ。ドキドキ。
さて探索中に発見した船の秘密は一覧で見られるようになってます。関連する項目同士は太線で繋がれていき、発見した秘密が増えていくと それまでに発見した事柄についても内容が更新されていきます。
あと、探索時にそこかしこにかかっている絵画。これを見つめることで、少し未来に起こることがチラ見できます。この絵画も、アンロックされたものについてはいつでも見られるようになってます。
そんで方位。
各事柄についての指針です。
各項目について、どういった行動をとったかが辿れるようになってます。
てなもんで。
多少の差異はありますが、基本的には「UNTIL DAWN -惨劇の山荘-」のシステムを踏襲したものとなっております。のでプレイ済みの方にはお馴染みでありんしょう。
どういう選択をしたか。
探索は十分だったか。
どのように行動したか。
そして、誰がどの時点まで生存していたか。
などの要素が絡み合って、ストーリーの筋もエンディングも変化していく。
そんなゲームでございます。
ゆえ、とりあえず2周してまいりました。1周3時間程度でしょうか。
では感想をば!!
ちゃんと怖ホラー
とかく雰囲気がそもそもコエー。さておき。
音でびっくりさせてくる系の怖がらせがまあ多めではありますが、とはいえさりげなく背後に人影が……とか、何気なくイヤ人間のではないやろっていう手が見切れてるとか、ゾクドキ!!てさせる演出もちゃんと(?)そこそこありました。のでまあ満足!!
びっくり系も悪くはないですが、そればっかりではな……慣れてきますしね。
とりあえず、個人的に自分がプレイした中ではブラッドくん単独行動パートが怖かったですね……。彼の操作パート、2つのルートをプレイしましたがどっちもだいぶんホラー。全ての展開を見てはないのでなんとも言えませんが、現状ナンバーワンホラーキャラ。怖かった……。
なんというか、普段ホラーとは言えアクションゲームをプレイすることが多くて、操作に集中する分ちょっと恐怖が緩和される部分ありますが、こういうアドベンチャー的なんは恐怖・緊張にしっかり集中できるのが良さですね。こっわ。
QTEにはまじ注意
さて前述の通り2周した転なわけですが、1周目のプレイアブルキャラ生存率が5分の2っていうね!!うち3分の2がQTEのミス。HAHAHA。
連打なのかQTEなのかもごっちゃになるし、かなり唐突にはじまるしでアワアワしてしもてイージーミス連発でした。
1周遊べば大体どう行動指針を取れば良いかは見えてくるので、もし2周目以降で全員生存を目指すなら、選択肢でのストーリー変化よりもこっちに注意したほうがいいかもしれんと思う次第。
むしろ設定を変更して、QTEの時間制限を無くしたり 連打を長押しに置き換えたりできるのでハッピーエンドを目指すときはオススメ。だいぶん簡単になります。まー緊張感が大きく損なわれるのであくまで2周目以降、ノーミスでおわりたいとき向けですが。
オートセーブ&シーンスキップなし の仕様なので、目標・全員生存!とかだとミスった時の精神的ダメージがな……。
てなわけで自分は2周目アクションのハードルを下げに下げて挑み、無事全員生還いたしました。ヤッター!!
何周もしたくなるう
選択肢によってかなり細かく状況・性格・物語が変わっていきますし、キャラの行動同士も影響しますし、誰が何を持っているかによってもシーンに変化をもたらします。そんな諸々が影響しあって、かなり分岐や展開のパターンがありそう。
さらに当然、誰が生き残っているかによってはかなり展開が変わります。
Aが1周目と全く同じ行動をしていても、Bの生き死にによって大きな変化がありますし、それぞれの役割も生存者によって変わってきます。同じ場面でも1周目に操作していたキャラとは別のキャラが操作に割り当てられたり、そうした時にあるはずのびっくり演出がなくなっていたり。
いやー周回しての新たな発見、面白い!!
2周目のラストらへんなんか、1周目と舞台も関わる人間も全然違う展開になってビビりました……。
大きくは生死が大きく関わってくる印象なので、細かい「バタフライエフェクト」感は「UNTIL DAWN -惨劇の山荘-」のがあるような気がしますが、変化の幅は今作が大きかったようにも思いますねー。いろんなパターンが見たくなります。
秘密もしっかり集めていきたい欲。
探索していく中で発見したもの、それらの点と点が繋がっていって全貌が暴かれていく感じはすごい面白かったです。情報収集すればするほど、これまで意味や背景が分からず恐れていたものの実態が見えてきて理解が及んでいくスッキリ感……!!
おもろやん。
制覇したい……!!
てなわけで、まだみぬ怖ストーリーや、隠された真実の収集、つい何回も遊びたくなってしまうー。
うまいことできてるでえ!!
ですがやはり周回のやりにくさはちょっとネックですね。
短いようで何回もやろうと思うと長い3時間……。1周で一定完結するものであれば短いですが、これは何周もしてこそだと思われ。ゲームの形式上、シーンスキップは難しそうなので、ちょいコンパクトでもやりやすいかもしれませぬ。
とは言えよくできたシステムだしいろんなストーリーで楽しみたい気持ちにはなりますね〜。
アンソロジー仕立てにしたのはナイスアイデアっておもう。
おわりに
さて最後までご覧くださり ありがとうございました!!
ひとまずはソロで2周したまで。
今作はマルチやオフラインコープでも遊べますし、はたまた無料DLCにてさらに別視点別パターンのストーリーをプレイできるというまだまだ遊びようがもりもり残されているのであります。
じっくり楽しんでから同シリーズの別ストーリーにもチャレンジしていきたい所存ですが、
今回はさらば!!!