パルクールの祖・ヤマカシが活躍する映画「YAMAKASI」鑑賞感想文：縦横無尽のアクションエンターテイメント！

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2001年公開のフランス映画「YAMAKASI」。TAXIやLEONを手がけたリュック・ベッソン原案・脚本、そして実在の、”パルクール”を創ったアクロバットチームヤマカシを題材にしたこちらの作品。アクションはもちろん、それだけではなくとにかくカッコいい！！ヤマカシの魅力満載です。

さて皆様いかがお過ごしでしょうか、転です！！

今回は映画感想文、「YAMAKASI」のお話。
登場する家電にノスタルジーを感じるわねえ、ブラウン管にMDウォークマン……と思っていたらそらそうやな20年前の作品です。
家電だけでなくストーリーや人物像など時代を感じる部分はちらほらありますが、とはいえ今観ても楽しめる一作でした。
フランスで活動する実在のパフォーマンスチーム「ヤマカシ」が題材です。パルクールという言葉はこの人たちが創ったものだとか。すごい。
そんな人々の超人的アクション、そしてそのかっこよさを盛り上げてくるストーリーに、ガッツリ見入ってしまいました。
そんな感想をば。

詳細なネタバレはいたしませんが、所感を述べるにあたって内容に触れることもありまするゆえ未視聴だしあらすじ含め何も知りたくない！自分の目で確かめるんや！！っていう方はご注意をば。

よろしければ、ごゆるりと。

パルクールの祖・ヤマカシが活躍する映画「YAMAKASI」鑑賞感想文

高層ビルを我が身ひとつでよじ登り、建物から建物へ飛び回る7人組、「ヤマカシ」。彼らのそんな遊びは、子どもたちや若者から憧れられる一方で警察からはマークされ大人たちからは危険視されていた。
ある日、心臓疾患がある少年・ジャメルは「ヤマカシごっこ」の最中に木から転落してしまう。24時間以内に心臓移植を受けないと助からない上、病院からは莫大な手術料を要求される。
責任を感じたヤマカシは、病院上層部の金持ちたちから盗み出すことを計画する。
果たして時間内に手術費用を集めきることができるのか？

とにかくカッコいいアクションシーン

オープニングっから高層ビルをガンガン登っていくシーンがめちゃお洒落で、即引き込まれましたねー。カッコいい。
正直、パルクールが完全メインな作品かと思い込んでいましたがそこまでではなかった。のですが、随所にあるアクションシーンは見応えありでした。
ビルからビルへ飛び移るシーンは圧巻！！ドキドキするう。
まさに縦横無尽。
コミカルな要素も含んだアクロバティックなシーンも良かったです。
曲もかっっっこいい。HIPHOPの渋さが疾走感と合わさって、軽やかさの中に錘をつけているような。

とかくないものねだりというか、自分が運動神経スカスカなので余計にこう……身一つで魅せるみたいなものに対してものすごうらやま憧憬でした。
何食べたらそんなんできるん？
人間てすごい。

影響力ってむつかしい

さてヤマカシの真似してて命に関わる事故につながった子を助けるために奔走するストーリーですが、作中でもこの事故の責任の所在について言い争うシーンが少しありました。このあたり、ちょっと考えさせられるものがありますなー。
実際、遊びの中で大怪我てままあることですが、
親の躾や監督責任か？
つっても子どもをずっと見張っていることって難しいのでは。子どもにも子どもの世界・社会があるしな〜。守らなあかん存在やけど、管理することは無理があるってかそれは幸せではないだろうしな〜。
真似される側の責任なのか？
でもでも影響をおよぼす全てに責任をとるとかできんよね。真似されて困ることをせんかったらいいのか？とはいえそれが自分の人生で大切なことだったらそうもいかんわねえ。そもそも憧れから将来に繋がったりもするわけやし、真似されることそれ自体が悪いことはない。
むつかしー。
なんて思いながら観てました。
影響する、されること自体には是非もなくてその結果に幸不幸があるだけなら、っぱ誰もわるくないよねー。でも危ないことは危ないって知ることが大事だし、実を結ぶかどうかはともかくもそれを教える大人が必要。そんなかんじ？？

リスクをとっても信念を通す姿が激アツ

とにかく権力のある人やお金持ちが疑う余地なくムカつくやつとして描かれているのですが、それでもちょっとヤマカシの義賊的行為に抵抗を覚えました。これは時代とともに自分の中で法やルールに対する姿勢がずいぶん変わったからかなーです。公開当時に観てたらもっと素直にこのあたりも観られたかも。コミカルで面白かったけども。
とか思っていたのですが！！！
お話が展開し、ヤマカシメンバーと友人関係にある刑事、「法・規範の遵守」を信念に行動する人との対比を通じて法や正しい手段では弱者は守られないと分かっている人たちなのかーというのも見えてくる。
ので、最終的には全然素直に観られました。面白かった。
二者の価値観が衝突するシーンはすごく良かった〜。
終盤の30分はマジで胸が熱いですぜ。

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